寝具探しはお金がかかるイメージが強いですよね。枕もその例に漏れません(比較的金額の絶対値は小さめだとは思いますが)。

そうなってくると

  • 「高い枕は本当にそれだけの価値があるの?」
  • 「お金を払った分に見合うメリットはちゃんとある?」
  • 「安い枕はなにがいけないのか?」

という疑問が気になってくると思われます。

まず言えることとして、枕はだいたい金額に比例して品質やクオリティ、機能性が良くなる=受ける恩恵も大きくなると私は思っていますので、安心して買い物をしていい部類の商品だと考えます。

というわけで、今回は「高い枕はなにがどう違うのか?」という点にスポットをあててみます。

枕の差はどんなところに現れる?

枕にも品質表示で表記されるような「スペック」があります。
まずは「枕の商品説明がどんな項目によって表されるか」を知りましょう。

枕の「高さ」

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枕において最も重要となるパラメータです。枕を導入する根本の目的は「首へ負荷がかからないように適切な高さを保つ」ですから、高さがない枕を選ぶのは無意味へ近づく、とも言えます。

嬉しいことに高さは購入前でも数字で十分に分かる指標になりますので、ご自分に合う高さを知っておくことはとても大切でしょう。

平均的な枕の高さ

テクノジェルピロー 7cm, 9cm, 11cm, (14cm)
六角脳枕 7cm
高反発まくら モットン 2~10cm(50段階)
トゥルースリーパーセブンスピロー 8~11cm
YOKONE3 9~12cm
王様の夢枕 9cm, 11cm, 13cm
高さの平均値(上記値のみ) 約9.7cm

※どれも当サイトで紹介しているおすすめの枕で、高さは標準的なものです。

枕のサイズ

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枕のサイズ感は、ご自分の頭の大きさ、体格の大きさはもちろんのこと、ベッドなど他の寝具との兼ね合いでも大切になってきます。

「寝返りを十分に打てること」というのがひとつの目安となりますので、むやみにコンパクト過ぎるものを選ばないよう注意しましょう。
私個人としては、迷ったら大きめを選ぶほうが失敗する要素は少ないかなという考えです。

高価なモデルやオーダーメイド枕だと「レギュラー」「ワイド」などと2つのラインナップになっているケースが多いです。

平均的な枕のサイズ

ニトリの枕を無作為に6つほどチョイスし調査してみました。

ホテルスタイル枕(スタンダード) 幅60×奥行40×高さ16cm
ポリエステル枕(ウォッシュJN MID)  幅43×奥行63×高さ10cm
羽根枕 (中)(ヴィール2 MID) 幅60×奥行40×高さ11cm
ホテルスタイル枕(セレクト) 幅60×奥行40×高さ18cm
高さ調整 波型低反発ウレタン枕 幅50×奥行30×高さ10cm
高さが10ヵ所調整できる枕(パイプ) 幅40×奥行60×高さ9cm
それぞれの平均値 幅52.1×奥行45.5×高さ12.3cm

表面の素材

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一番最初に目で見て分かるのはサイズ感よりも枕表面の素材、構造でしょう。
ただし、実際には枕カバーを併せて利用することもあるのは忘れてはいけない点です(当サイトで紹介しているような機能に富んだ枕は、それ単品で完結する設計ですので基本的に枕カバーはなくても問題ありません)。

ここは

  • 触り心地
  • 通気性
  • 匂い

など自分と最も密接に関わる部分となりますが、表面はほとんど「ウレタン枕」のウレタンですので、あまり気にする必要はないかもしれません。

硬さを決める「中材」

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最も分かりやすい部分かと思います。

触ってみる / 寝てみるによってまず得られる感触がここですので、明確な判断基準として使いやすいです。

「硬さ」のみならず、詰める中材によって

  • 重さ
  • 形状維持性
  • 通気性
  • 洗浄性(除菌・消臭のしやすさ、ウォッシャブル可否など)

なども変わってくることとなります。枕の個性が最も出る部分と言えます。

代表的な枕の中材

素材 硬さ 通気性 洗濯可否
高反発ウレタン 普通
低反発ウレタン
ラテックス
ポリエチレンパイプ
そば殻
羽毛
ウール
マイクロビーズ 普通

枕の中材についての詳しい紹介記事もご覧ください。

通気性

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今までそれぞれの項目でも登場してきてた「通気性」ですが、あえてここでも1つのスペックとしてご紹介します。

枕における「通気性」とはおそらく皆様が考えられている以上に大切な要素です。私たちが意識できないレベルだとしても、睡眠の快適さは顕著に変わるといわれています。積もり積もれば枕の耐久性にも繋がっていくでしょう(匂いなどメンテナンスの観点で)。

実際、高価な枕では「通気性の良さ」に工夫を凝らし、そこを商品力として謳うものも多いです。

安い枕の特徴を知っておきましょう

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上で紹介したようなそれぞれの項目ですが、これらは値段や品質の善し悪しによって、目で見て分かるような指標(数値)になっているわけではありません

例えば一眼レフカメラなら「有効画素数2000万」など、単純に比較できる仕様が多いですよね。機械製品ならどれも同じような具合です。

というわけで、「枕の比較を単なる情報表示だけで行うのは難しい」ということまで分かりました。

しかし「価格と枕の品質(≒レビュー、クチコミの高評価)」はある程度比例しているという事実から、安価な枕の特徴を集めてみることでそれなりの相関関係は調べられそうということになります。

さっそく見てみましょう。

枕の硬さ

安価な枕の購入をよく考えていただきたいなと思う一番のポイントが「硬さ」です。

柔らかすぎる枕は想定した高さを得られずに潰れてしまうので、結果的に、意識しにくいうちに首・肩への負担を強いることになってしまいます。

また、そういった柔らかい枕の中材は「羽毛」「フェザー」「わた」であることが多いです(この中材自体を否定するものではありません)。十分な量が詰められていないゆえにスカスカとなってしまいやすいのです。

表面素材

安価な枕の場合「表面素材」というより付属(セット)の枕カバー自体と同義であることも多いですが、やはりここは快適性に直結します。

イメージしやすいのは、格安ビジネスホテルに置いてあるゴワゴワの綿(めん)の枕でしょうか。カバーを取るといくらか緩和されますが、やはり大量量産品の域を出ません。

通気性

先ほど通気性の大切さをお伝えしていますが、ここが損なわれると

  • ピンポイントでは意識しにくい寝苦しさが続く
  • すぐに臭うようになる=保守性が低い
  • 洗濯時も乾きにくい

など、多方面に渡り弊害が出てきます。

表面の素材選択とは別に、層構造などしっかりとした設計がなされている枕はやはり通気性が確保されています。
そういう意味では価格に対して分かりやすい項目かもしれません。

高額な枕はどんな点で差別化されている?

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基本的には今ご紹介してきた項目の裏返しというイメージですが、もちろん独自の機能などオリジナリティによって一定の評価を得ている枕も存在します。

上で挙げてきたような項目については、そのどれもが「快適性を追求された設計」であるというシンプルさなので、項目ごとの説明は割愛します(そもそも明確な良い悪いの線引きは難しいです)。

独自の形状、構造

「寝返りを打ちやすくするため」であったり、さらには「寝返り自体を促進させるため」に少し特徴のある形状をした枕というものが多く存在しています。

また、「仰向けでの姿勢」だけに特化するのではなく「横向きで寝たとき」にも最適な姿勢となるよう設計された枕もよく見かけます。サイドが高い枕はほぼ全てがこの基本思想から来ているはずです。

細かい高さ調節機能

枕における最も重要な要素である「高さ」ですが、これが細かく調整できるのは多大なメリットですよね。多くの人に対応できることは言うまでもなく、同じ人でも様々な条件によって高さの変動は有り得ますから、あるに越したことはありません。

ポケットの分離構造

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出典:じぶんまくら

枕の部位をいくつかのエリアに分け、そこに「需要に適した中材を適量詰める」という設計がなされている枕も多いです。

寝る姿勢によって、必要な「高さ」だけではなく「硬さ」など他のパラメータも適応してくれるという優れものですね。

オーダーメイド枕になると最大で14のポケットに好きな中材をカスタマイズできてしまうものまで存在しています。

その他オリジナルのユニークな機能

その他、ユニークな工夫が施された高機能な枕もあります。

「場所によってややひんやりする部材が入っていて、温度管理によって快適に眠れる枕」や「特殊開発の医療用ジェルを全面に敷き詰めた全く新しい枕」など様々です。

どれも決しておもしろ半分で作られているわけではありませんし、その効果は多数の販売実績と高評価のクチコミによって裏付けされている素晴らしいものばかりです。

まとめ

今回は安価な大量生産方式の枕ではなく、比較的高額な枕にはどんなメリットがあるのかを超概略でご説明しました。

目で見たパッと見の印象や、実際に触ってみる / 寝てみるなどの試用で「ものの良さ」という印象はかなり得やすいのが枕だと私は考えています。

ですので、第一印象で「いいな」と感じた商品はきっとそれなりな価格をしていることでしょう。

ご自分に合う枕を選ぶことが全てなので、見た目の仕様などに惑わされずに自らのフィーリングを大切にしたりするといいかもしれませんね。