枕の基本的なステータス・仕様として、「中材」(詰め物のこと)が挙げられます。

色々な素材・形状のものがあり、その種類は多岐にわたります。特徴も全く違うものであるため、自分に合った枕を選ぶためにはよく知っておく必要があります。

特に、これからオーダーメイド枕や、セミカスタマイズ枕(枕のポケットをファスナーで開けることができ、自分で好きな種類/分量の中材を入れられる枕)の購入を検討する方はよく理解しておくべきです。

また、ときには「高反発枕」「低反発枕」のウレタンも中材の1種類として含められることもありますが、厳密には「小さな素材をたくさん詰めているものではない」と考え、今回は区別しています。

高反発枕/低反発枕の違い等につきましては以下の記事をどうぞ。

代表的な枕の中材・素材10個を一覧で比較

まずは代表的な中材を一覧表で見てみましょう。表には基本的な項目のみ記載し、詳細はこのあとに紹介しています。

凡例
価格は◎に近いほど安い、アレルギーの有無は✕に近いほど該当者の方には危険、その他は言葉通りの意味です。
素材名 硬さ 価格 フィット感 通気性 アレルギーの有無 水洗い
ポリエチレンパイプ
高反発ファイバー やや硬
羽毛
羽根・フェザー 普通
わた(ポリエステル)
スマッシュフォーム
そば殻
マイクロビーズ やや硬
ウール
ラテックス 普通

おそらく普段見かけることになるのはほぼ全てこの10個のどれかに含まれると思います。

カスタマイズによって選べる中材は、このうちのいくつか、もしくは1つの種類からの派生系の中材、といった感じです。

それぞれの素材について

上記10個の素材を1つずつご紹介します。

1.ポリエチレンパイプ

polyethylene-pipes

かなり汎用的に使われている素材です。イメージは「ストローを細かく切ったもの」という感じで、適度な弾力と硬さが共存しています。

水で洗えるメリットがそのまま枕の清潔さに直結するポイントも見逃せません。

パイプの量が多すぎると高反発というより「単に硬い枕」になってしまいやすいので注意しましょう。

2.高反発ファイバー

Highly-resilient-fiber

「高反発」の文字通りやや硬めの素材です。しかし、素材と素材の間に多くの隙間があるおかげで通気性が良く涼しげで、また水洗いにも適しています(速乾性あり)。

自分で量を調節するのには向いていないので、硬めが苦手な方は少し気をつけた方がいいかもしれません。

3.羽毛

down-in-pillow

かなりイメージしやすい素材ですね。見た目の通りふわっと柔らかく寝心地はとても柔らか。

しかし、素材量が少ないと柔らかすぎて枕の復元力が損なわれ、結果として潰れた枕に寝る=枕の意味がなくなり肩こりへ、となりやすいので十分注意しましょう。

通気性は良い方ですが、水洗いはおすすめできません。

4.羽根・フェザー

feather

ダウンである羽毛に比べて、羽根(フェザー)は1本1本に骨があるのが特徴です(葉っぱの茎のイメージ)。

実際に寝てみるとその感触はかなり差異があり、単に柔らかい枕だと物足りない方にはこちらの方が向いているでしょう。意外とゴツゴツした感じになります。

これが標準の枕はあまり見かけません。

5.わた(ポリエステル)

tubu-wata-cotton

一般にイメージされる「わた」が小さな粒状になってたくさん集まっているものです。

「わた」ではありますが「めん(綿)」ではありません。ポリエステル製です。

見た目通り柔らかめでフィット感はかなり良いですが、ダニが出やすいというデメリットもあります。

6.スマッシュフォーム

urethane-form-smashed

ウレタンを細かく切った(スマッシュ:砕く)端材です。

ふかふかでフィットしやすく低反発ウレタン枕と羽毛枕の中間くらいの感触です。

7.そば殻

sleepingf-sobagara

そば殻の特徴はとてもシンプルで、「硬いが涼しくて通気性が良い」となります。

ものによってはそこまで硬くはなく、粒度が細ければフィット性も良いパターンが多い気がします。

いずれにしろ分量を増やしすぎるのはNGです。本当に「ただの硬い枕」再びです。

8.マイクロビーズ

micro-beads

少し硬度が低めの小さいBB弾のような素材。

1粒1粒が小さいのでうまくハマるとフィット感はとても良いのですが、頭の位置や向きにすぐに対応してくれる柔軟性に欠けるので、寝返りを打つと快適性が下がります。

硬さが必要な首元など、部分的に少量使うのが良いでしょう。

9.ウール

wool-youmou

洋服での関係と同じで、「わた」の上位互換版のような位置付けです。

天然素材であるため通気性に優れており、ポリエステルよりムレにくいです。しかしその分ダニの出やすさはやや高めです。

10.ラテックス

 latex-pillow

要はゴムですね。

反発力を持ちつつも柔らかい、色々な感触が複合されているようなイメージです。沈み込みも少ないためしっかりめの寝心地が好みの方に向いています。

当然ムレやすいのでご注意ください。

まとめ

代表的な枕の中材・素材10個をご紹介しました。

既成品の枕を選ぶ際に役立つのはもちろん、冒頭で申し上げたように「自分でカスタマイズできる枕を使用する場合」はさらに役に立つ情報となりますので、ぜひこのページをブックマークされるなどして、今後も覚えておけるようにしましょう。