毎朝の起床時の「肩や首のこり、背中のハリや腰痛」などに悩まされていて、寝具を変えることによってその改善を狙っている方は多いと思います。

年齢を重ねてくるとどうも就寝のあとに身体のいたる所が不調になる、というのはどうしても認めたくないですよね。

旦那さんや奥さんに

「歳のせいだよ」

なんて言われるとさらになんとかしたくなったり…。

そんなあなたはきっと、睡眠の改善として今枕を探しておられることと思いますが、そこで気になるのは

本当に枕を変えるだけで肩こりなどに効果はあるのか?

というところ。

今回は、その「寝具としての枕の効果」に沿いながら、枕を変えるメリットを一緒に見ていきましょう。

身体に影響を与える主な寝具は?

bedroom-sleeping-goods

就寝時に使う用具を「寝具」と呼んでいますが、寝具にはどんな種類があるのか改めて確認してみましょう。

主な寝具
  • ベッド(マットレス)
  • (敷き)布団掛け布団、毛布
  • シーツ
  • タオルケット
  • ハンモック、寝袋

などなど…。

ここで大事な点は1つです。

たかが道具と言えばそれまでですが、「同じ姿勢で何時間も過ごす」ことになる就寝に限って言えば、その影響度合いはおそらくあなたが思われている以上に絶大です。

そしてさらに踏み込んで言えば、身体に大きな影響を与える寝具は、身体と密接に触れ合うことになるのはほぼ「枕」と「マットレス」のみです。

その中で「なぜ枕が取り立てて重要視されるのか?」を探っていってみましょう。

枕の役割

pillows-sleeping-goods

原点に立ち返って枕の役割を考えてみます。

枕がない状態を想像してみましょう。

no-pillow

このイラストを見ているだけでもなんとなく自分の首が痛くなる気がしますよね。そう、自然な状態ではないのです。理由は簡単で、高さが足りないからです。

yes-pillow

つまり、枕を使用する当初の目的は「高さを上げて首にかかる負担をなくすため」だと考えられます。枕選びで最も大切な要素が「高さ」だと言われるゆえんはここにありますね。

高さ調節で恩恵があるのは首だけではない!

ここは今回の記事で最もお伝えしたい部分です。

ここまでの説明だと「枕は首のリラックスのためだけにあるもの」だと思われがちですが、そうではありません。

下図をご覧ください。

neck-muscle

出典:小林製薬、目ディア

首の筋肉「肩甲挙筋」は、「僧帽筋」など肩まわりの筋肉やひいては背中の筋肉などとも繋がっており、とても密接な関係となっています。

そもそも「僧帽筋」自体がこんなに首まわりの広い範囲に存在する筋肉です。↓

trapezius-muscle

つまり、首の筋肉の緊張はそのまま肩こりや背中のハリを連鎖させてしまうのです。

neck-damage-pillow

このように枕の高さが高すぎたり低すぎたりしたときに頚椎(首の骨のこと)にかかる負荷がそのまま首の筋肉を傷めさせ、そのダメージが肩や、ひどいときは背中にまで広がってしまいます。

適切な枕を使用していないと…

bad-wake-up-shoulder

というように、ご自分の身体に合う適切な枕を使用していない場合は、それだけで肩こりや首こりを引き起こしている可能性があります。

さらに、枕の有無、高さ調節の度合いなどによって、首が受けるダメージとは別に頚椎が司るそれぞれの支配領域にまで影響を及ぼします。

下図をご覧ください。

cervical-nervesjpg

首の骨「頚椎」を横から見ている図です。
枕の高さによって自然なカーブ(S字カーブといいます)にしたい部分ですね。赤枠で囲んでいる部分が、特に刺激を受けやすい部分の骨です。

首の骨の中には身体の中で最も大切と言ってもいい神経の束が通っています。そう、「脊髄」ですね。

brain-spinal-chord

出典:恩賜財団 済生会

脳と直接つながり、身体のあちこちの司令を司る非常に大切な神経系です。ここへの不要な刺激は身体にとって大損害だということが想像できますよね。事故などで首の骨を折ってしまいずっと寝たきり、などもこの話に該当します。

つまり、首の骨への負荷によって脊髄にまで刺激が行ってしまうと身体に重大な損傷を来す恐れまであるのです。

しかし、実際のところ不適切な就寝だけでそこまでの事態になることはないのでご安心ください。…と言いたいのですが、実はこの話にはまだ続きがあります。

keitui-sonsyou

出典:MSDマニュアル

この図は、頚椎のそれぞれの骨(C5などと呼ばれます)が司る支配領域を示しています。ある頚椎に異常があると、その担当箇所である身体の該当部分に悪影響が出てきます。

先ほどの「枕の高さによって負荷がかかる首の骨の図」をもう一度見てみましょう。

cervical-nervesjpg

この第5頚神経~第6頚神経あたりが、実は肩や肘などを支配している頚椎なのです。これは、頚椎の損傷的にも、首にかかる負担が肩こりをさらに呼んでしまうことを意味しています。ダブルパンチというわけですね。

枕の大切さが段々伝わってきましたでしょうか?

枕の効果に半信半疑だった方も、「とりあえず高さだけでも自分に合うものを探してみるべきかも?」と思われていることと思います。

ちなみに、当サイトでもおすすめしている枕の中でも「細かく自分好みに高さ調節ができる枕」というものがあります。気になる方はモットンの公式サイトを見てみてください。

枕を変えれば肩こりや首の痛みは改善できる!

morning-wake-up-good

枕の重要性が分かってくると、枕を変えることによるメリットも自ずと見えてきますよね。
自分に合った良い枕を導入するとどんな嬉しいことがあるか、ここでまとめておきましょう。

1.首への負担が減る

先ほどもお話した通り、頭が適切な高さに安定されるだけでも首(頚椎)への負担が激減します。

yes-pillow

これにより、まず単純に

  • 首の痛み、首こりが緩和
  • 頚椎へのダメージが減ることで、それぞれの支配領域への影響も改善

などのメリットが得られます。

さらに、首のS字カーブに沿った形状の枕を用意したりすることでよりリラックスした状態を作ることも可能です。

2.首から来る肩こりが改善される

これも上でご紹介した通り、就寝で生まれる肩こりは首からの緊張がダイレクトに関わってくるので、枕の高さを変えるだけで肩こりの改善も図れます

3.背中(上部)のハリなども改善されることも

首や肩には困らずとも、起きたあとずっと続く背中のハリに悩まされている方は多いと思います。首も一切動かせなくて、どこをどう伸ばそうとしても治らなくて、つらいですよね。

そんな背中の症状も、枕を変えれば、首からの繋がりで症状が緩和されることが分かっています。

特に枕が高すぎる / 硬すぎる傾向のときに首の硬直とともに発生しやすいので、悩んでいる方は少し気にしてみましょう。

4.【番外】腰痛でお悩みの方はマットレスも変えてみましょう

代表的な身体の痛みとして、腰痛のみやや性格が異なります。

腰の痛みでお悩みの方は、枕での改善よりマットレスの選択を吟味してみましょう。柔らかすぎて沈み込んでしまうものはNGですので、しっかりと反発があるものを選んでみて下さい。

bad-sleeping-form-waist

長く使っていて内部のスプリングが劣化している場合もあるので、ご自分の寝具をよく確認することも大切です。

まとめ

枕の購入を迷われている方へ、枕の役割から大切さ、枕を変えることによる嬉しいことまでをご説明しました。

とにかく「首へのダメージが想像以上に大事なポイントである」ということをお伝えしたかったのが今回でした。

当サイトでは枕の選び方に関する記事もたくさんご用意していますので、ぜひご自分に合う適切な枕を見つけて、快適な毎日をお過ごしください。